日本の高齢化率がますます進み、介護を必要とする高齢者が増加の一途をたどっております。75歳以上の4人に1人は要介護状態にあり、その要介護状態の高齢者の5人に1人は認知症にあるといわれています。
認知症高齢者は常時見守りを必要とすることから介護家族の負担は想像以上の過重となっております。最近、障害者、高齢者の生活を支え、保育も併せ持つ小規模多機能拠点・グループホームが注目されてきております。大きな施設に要介護高齢者を収容し、世間とのつながりを絶ち、画一的なお世話をするのは一見効率よいことには違いありませんが、個々人の尊厳を支えるケアは望むべきもありません。
しかし、私たちは小規模多機能地域密着型の施設が地域にできることを要望しておりますが、私たちの住む世田谷区に 施設はわずかしかできておりません。地域ニーズにあった多機能小規模施設を望んでも、作ってくれるのを待っているだけではいつできるかわかりません、私たちが積極的に働きかけアクションを起こさなければなりません。また、地域の一人一人が主役であり活動する仲間 を大切にした組織作りが重要なことと考えています。また、介護保険の枠にとらわれず利用者のニーズにこたえられるボランティア活動も含めた住民活動の輪を広げた活動 を行いたいと思っております。